A.査定訪問から媒介契約につなげるトークにおいて重要なことは、会社の選び方とその選び方において自社が他社よりも優れていることを売主様に理解していただき、査定価格の高い、低いではない観点から自社を選んでもらえるかどうかです。
査定訪問から媒介契約に繋げる5つのステップとトーク術
1. 警戒心を解き、権威性を示す「アイスブレイクと自己紹介」
お客様は「強引に営業されるのではないか」と警戒しています。まずは雑談で緊張をほぐし、その後に自社と個人の実績を簡潔に伝えます。
トークのポイント
査定訪問の目的が「契約を迫ること」ではなく、「お客様にとって最適な売却プランを共に考えること」であると明言し、専門家としてのスタンスを確立します。
OKトーク
「本日は契約をお願いに来たわけではございません。〇〇様の大切な資産を、最も良い条件で売却するための作戦会議だと思ってお話をお聞かせください。」
2. 潜在的な不安を引き出す「深掘りヒアリング」
「なぜ売るのか」「いつまでに売りたいのか」といった表面的なニーズだけでなく、お客様が抱える「潜在的な不安」を引き出します。
トークのポイント
質問を通じてお客様の感情に寄り添い、共感を示すことで「この人は自分の味方だ」という信頼感を醸成します。
OKトーク
「売却にあたり、現在一番ご不安に思われていることは何ですか? 過去のお客様も、最初は皆様〇〇のようなお悩みを抱えていらっしゃいました。」
3. 納得感を生む「客観的根拠に基づく査定額提示」
他社との相見積もりにおいて、「ただ高いだけの査定額」を提示しても信頼は得られません。大切なのは「なぜその価格なのか」という根拠です。
トークのポイント
過去の成約事例、周辺の競合物件、現在の市況データを用い、「売出し価格」と「成約想定価格」の違いを誠実に説明します。
OKトーク
「他社様でより高い査定額が出るかもしれませんが、市場に合わない価格は売れ残るリスクを高めます。確実にお客様の利益を最大化する、根拠のある適正価格はこちらです。」
4. 自社を選ぶ必然性を創る「ターゲット設定と販売戦略の共有」
「どうやって売るのか」を具体的にイメージさせることが媒介契約への最大のフックになります。
トークのポイント
物件の強みを分析し、どのようなターゲット層に、どのような広告手法(ポータルサイト、SNS、チラシ等)でアプローチするのか、独自の戦略をプレゼンします。
OKトーク
「この物件の強みである〇〇を最大限に活かすため、ターゲットを△△層に設定します。彼らの目に留まるよう、当社ではこのような特化型の広告戦略を展開します。」
5. 迷いを断ち切る「テストクロージングとネクストステップの提示」
いきなり契約を迫るのではなく、お客様の心の中にある「見えないハードル」を一つずつ取り除きます。
トークのポイント
不安や疑問がないかを確認(テストクロージング)した上で、専任媒介などのメリットを伝え、自然な流れで次のアクションを提案します。
OKトーク
「ここまでのお話で、ご不明点や引っかかっている点はございませんか? 全てクリアになりましたら、販売活動のスタートに向けて〇〇のお手続きに進めさせていただければと存じますが、いかがでしょうか?」
まとめ
コンサルティング型営業への転換媒介取得率を向上させる最大の鍵は、自身を「不動産の販売員」から「お客様の資産運用コンサルタント」へとポジショニングすることです。


