CONSULTING COLUMN
最新住宅業界動向コラム / 商圏・業績データ
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全国的な貸家着工棟数の増加や、金融機関の投資家向け融資金額の拡大など収益不動産を取り巻く市況は2020年頃を境に復調傾向にあります。
今回はそのような収益不動産市況の追い風に乗って、新築アパートの建築×販売ビジネスでたった1年で売上8億円から22億円へと急成長を遂げた株式会社グリード様の成功事例をお伝えいたします。
グリード様は福岡県福岡市にて投資用不動産事業から建設、賃貸管理、不動産売買と不動産に関わる事業を幅広く運営。年商5,000万円の大家業から新築アパート事業へ参入し年々販売棟数を拡大。直近1年では売上高8億円から22億円と驚異の売上成長率275%を達成しました。
しかし、新築アパート事業を開始してから軌道に載せるまでには様々な困難がありました。ここからは株式会社グリードの代表取締役 齋藤隆行氏にお伺いした事業参入当初の苦悩から成功にいたるまでの成長ストーリーをレポート形式でご紹介いたします!
株式会社グリードは元々建設会社の資産管理会社という位置づけからスタートした会社です。2017年頃までは賃貸物件を購入して保有、そこから賃料収入を得る大家業を営みながら新規事業を模索する日々が続いていました。そこで広告可能な収益物件をポータルサイトに掲載して買い手を集める「収益物件の仲介業」から収益不動産事業に参入しましたが、自社独自の物件ではないこともあり月に1件契約できるかで決してうまくいっているとはいえない状態でした。
引き続き複数の新規事業を模索する中で、名古屋の新築アパートを展開する会社の視察をする機会がありました。
・自社物件なので、周辺と比較した家賃情報や長期収支表を整備
・自社物件なので、土地の優位性に関する資料を整備
・自社物件なので、金融機関の融資条件も把握した状態
・完成前から自社物件に対して数名のお客様の予約が入っている
今まで自社で行っていた収益不動産事業とは全く違う自社物件であることの優位性を活かしたビジネスモデルを目の当たりにし衝撃を受けました。新築アパート事業についてさらに分析をしてみると、「1棟販売で1,000万の粗利になるので収益性が高い」「自社物件なので、営業力に頼りすぎない」「建てたアパートを自社で保有し賃料収入を増やすこともできる」といったような自社が求めていた魅力を備えた事業であることが分かり新規事業として参入を決意しました。
新築アパート事業を始めてすぐに、社員2名を土地仕入れの担当として配置しました。不動産会社へ1日100件の電話アプローチを実施するなど精力的に取り組みましたが、土地仕入れが0件の時期が続き7か月もの間全く仕入れができませんでした。このままではまずいと感じ、仕入れ方法を大幅に変更しました。
・利回り設定の変更
・福岡市のみとしていた仕入れエリアの変更
・仕入れの営業手法として電話ではなく訪問でのアプローチを実施
上記3点を実施することで初年度1件だったのが、2年目は10区画まで仕入れを拡大することに成功しました。名古屋のモデル企業のやり方をそのままやっていたものを、福岡のエリアに合わせて変更したことで仕入れの勝ちパターンが見えた感覚が
ありました。
幸いなことに、販売に関しては1年目から投資家セミナーでの集客が好調だったこともあり、1セミナーで1棟販売するという具合に順調に契約を重ねていきました。
このまま仕入れを重ねて棟数を伸ばそうとした矢先にウッドショックが起き、原価高騰や大幅な工期遅れなどの影響を受け2021年は大きく決算を落としてしまいました。ですが、結果的にはウッドショックはグリードにとって新たな成長の転換点になりました。工務メンバーの採用、新規業者の開拓、自社の建物仕様の選定といったような体制づくりに取り組むきっかけになったのです。特に、仕入れから竣工までを240日間にするために各フローごとに実施項目を細かく設定し実現できたことは成長に欠かせなかったと実感しています。
こうして、仕入困難な時期やウッドショックといった逆境の時期を乗り越えて、直近1年に関しては約2年かけて取り組んできた以下3点が成果に繋がり大幅な成長を遂げることができました。
①仕入メンバーの活動管理を行うことで、年間26区画仕入れを実現
②名簿客・過去購入客への販促でリピート購入を促進
③金融機関からの紹介という新たな契約経路の開拓
参入から事業を軌道に乗せるまで苦労もありましたが、直近1年では年商8億円から22億円に大幅に業績を伸ばすことができました。
ここまで齋藤社長にお伺いした内容をお読みいただきましたが、いかがだったでしょうか。
・新築アパート事業に興味をお持ちいただいた方
・グリード様の成功事例をさらに詳しく知りたい方
・新築アパート立ち上げのポイントを知りたい方
このような方に向けて、今回特別ゲストとして齋藤社長にご登壇いただき、より詳細に苦難や成功までのストーリーをお話いただくセミナーを開催いたします。
☆開催日程:2024年9月27日(金) 10:00~12:30
☆開催場所:船井総合研究所 東京本社
〒104-0028
東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲
※今回限りのリアル登壇となります。
お席の関係上先着順となりますので、お早めにお申し込みいただけますと幸いです。
少しでもご興味をお持ちいただいた方はぜひ以下に続く
新築アパート販売ビジネス成功事例セミナー案内ページのご確認をお願いします。
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☆第1講座
新築アパートの動向と事業立ち上げ時のポイント
■収益不動産市場の動向と成長ポイント
■新築アパート販売における顧客ターゲットと売れている商品設計
■適正な事業計画と人員体制とは?
株式会社 船井総合研究所 建設・不動産支援本部 本部長 松田 崇
☆第2講座
年間26棟販売、売上22億円達成した成功ストーリーを大公開!
新築アパート建築×販売事業を立ち上げ5年で、年間26棟の販売年間の販売、売上22億円を達成。
アパート販売を伸ばすために実践された取り組みとポイントを徹底解説します。
株式会社 グリード 代表取締役 齋藤 隆行 氏
☆第3講座
新築アパート販売事業の成功のための4つのポイントを徹底解説
■業界未経験でもアパート用地を仕入れができる仕入れ戦略
■投資家から選ばれやすく早期販売を実現するための商品戦略
■投資家を安定的に集客する・自社HP/SNSで年間300件以上集客するための集客戦略
■初回接客から他社との違いを生む収益物件の営業戦略
株式会社 船井総合研究所 チーフコンサルタント 吉田 航
☆第4講座
新築アパート販売事業で成長するための実践事項
今から新築アパート販売事業を立ち上げるためのロードマップについて解説
株式会社 船井総合研究所 建設・不動産支援本部 本部長 松田 崇