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最新住宅業界動向コラム / 商圏・業績データ

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住宅業界で注目されている成長市場と儲かるを見極めるための簡単な方法とは?

「とらやの羊羹(ようかん)」で有名な虎屋は、室町時代後期の京都で創業し、五世紀にわたり和菓子屋を営んでいます。そんな老舗の虎屋には「伝統とは革新の連続」という有名な言葉があります。この言葉には、長期間に亘り企業を存続するためには時代の変化を機敏に捉えつつ、新たな社会的価値、お客さま価値を創造し続けなければならないことを示唆しています。一見、老舗や伝統というと変わらないものを大事にするということが先行しそうですが、そうでなく、その伝統は革新によって作られているのです。大切にしないといけない本質は変わりませんが、いかに革新していけるかが成長のカギとなります。

虎屋の17代当主の黒川光博氏はこのように言います。「虎屋はいつの時代も伝統の技術に新しい感覚を盛り込み、最良の原材料を使用して最高の品質の和菓子を作ることに傾注してきました。店の歴史を新しい感覚でアレンジするところに、成長や展開のチャンスが生まれます。しかし、歴史や伝統を否定し全て壊すことではありません。伝統とは革新の連続であるという信念のもと日々努力をし、時代の流れを読みつつ常に前進しなければならないと思っています。原材料、製造技術、製品はもちろん、接客サービスにいたるまですべての面において、質の向上を目指しています。そのために虎屋は常に自己を見つめ、未来を見つめています」。

普段何気なく利用するマクドナルドも大きく革新しています。提供しているのはハンバーガーと変わりませんが、提供方法は大きく変わっています。わかりやすいところだと、モバイルオーダー対応型店舗に変貌しています。皆さんの会社においては革新を意識されていますでしょうか?そこで今回のコラムでは、革新し企業を存続するための着眼点についてお伝えさせていただきます。

日本マクドナルドがどん底から復活したある革新とは?

日本マクドナルドは日本に上陸してから50年以上経ちます。同社のウェブサイトを見ると、2011年〜2021年は後退と回復×低迷と変革期となっておりこのように書かれています。「日本マクドナルドも消費者が求める多種多様なニーズに対応しようと、様々なキャンペーンを打ち出しましたが、ニーズを捉えきることができず、2011年から徐々に業績が悪化。2015年には大幅な赤字に陥りました。そこからお客さまの信頼を獲得すべく、お客さまの声を反映する取り組みを強化し、ブランドの再構築に努めました。また多様な価値観をもつお客さま一人ひとりに応える新たなサービスも開始し、2019年には創業以来最高の売上高を更新しました」。

また同社では未来型店舗体験と題して、店舗を革新しています。具体的には、ITを活用した取り組みとして2020年1月に全国の店舗へ導入が完了したモバイルオーダーと同年5月に導入したパーク&ゴーというサービスです。モバイルオーダーは、来店前にスマホの公式アプリやウェブサイトで商品の注文と決済ができ、時間をかけてゆっくりと好きなメニューを選べるうえに、店舗到着後、レジで注文の列に並ぶことなく商品を受け取ることが可能です。パーク&ゴーとは、このモバイルオーダーで注文した商品を車に乗ったまま店舗の駐車場で受け取れる新サービスのことです。最近はどのマクドナルドの店舗もお昼時は特に人気で並ばなければならないので、私もモバイルオーダーは頻繁に利用しています。

この2つの新サービスはご自宅や車の中などで商品を選び、注文の列に並ばず受け取れるため、新型コロナウイルス禍で対面接触を軽減できるサービスとしてのご利用も増えました。ただIT化すればいいという安易な発想ではなく、感染リスクを最小限に、同社が提供するいつもの味を楽しめるという安心にもつながっているのです。

儲かるかどうかを見極めるための簡単な方法

同じことを続けていても儲かるのは、市場が成長していることと、お客さまのニーズに変化がないという2つの条件が重なった瞬間だけです。住宅業界においては、国土交通省の2023年の新設住宅着工戸数によると69,561戸となっており、今後も市場は縮小すると予想でき、野村総合研究所の発表によると、新設住宅着工戸数の推移は2030年度で70万戸、2040年度は49万戸と減少する見込みとなっています。そもそも日本では将来的な人口の減少が見込まれており、これに伴って新しい住宅を建設する需要も低下すると予測されています。ということだけでも、同じことを続けていては儲からないのです。

お客さまのニーズが変化しないということはあり得ません。マクドナルドのハンバーガーのように、ハンバーガー自体の商品はマイナーチェンジを繰り返しますが、大きく変わったのは提供方法です。国土交通省・経済産業省・環境省の3省の連携での補助もある住宅の脱炭素化は大きなトレンドですが、IT技術の進化による住宅のIOT化やデザインのトレンド変化など、今後も商品のマイナーチェンジは続きます。それはお客さまのニーズの変化だと捉え、会社として新たな社会的価値、お客さま価値を創造し続けなければならなりません。このように時代とともにお客さまが求めるニーズ(価値観)は変化していきますので、虎屋のような老舗といえども時代と共に絶えまぬ革新を繰り返し、新創業へ変化を遂げているのです。

「住宅市場が今後成長していくどうかはわかるけど、住宅を求める顧客ニーズの変化はよくわからない」と思われている経営者の方もいらっしゃるかと思います。確かに、市場の成長性は数字でわかりますが、顧客ニーズは数字ではわかりません。儲かるかどうかを見極めるための簡単な方法があります。それはその市場が成長マーケットであるかどうかということです。

住宅業界で注目されているタイニーハウス市場

業績アップを提供する船井総研が最も大事にしているのが、市場のライフサイクルです。ライフサイクルとは、その市場における、導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つ時期を表すものです。需給バランスで見ると、導入期は需要≧供給で圧倒的に供給よりも需要が上回っている時期で、作れば作るほど売れ、店を出せば出すほど売れます。成長期は重要≒供給でバランスほぼイコールになり、成熟期と衰退期は需要<供給で需要よりも供給が上回ります。身近な事例だと、耳まで柔らかい生食パンを筆頭とした高級食パンは、草分け的存在である「乃が美」が創業したのが2013年で、これが導入期にあたります。成長期は「銀座に志かわ」が創業した2018年頃から。調査会社の富士経済の調べでは、2020年の食パン専門店の国内市場規模は300億円で前年から3割以上増えましたが、コロナ禍によるお土産需要の低下などで首都圏の既存店は苦戦している状況です。市場は2023年に400億円まで拡大するが、それをピークに緩やかに縮小すると予想しており、そうなると2024年からは成熟期に突入することになります。

高級食パンの事例を見てもわかるように、儲かる時期というのは導入期を経て成長期です。但し、参入すべきタイミングは導入期から成長期に転換するまでです。そのタイミングを逃すと競合会社が増え競争が激化します。さらに需要は徐々に縮小していき、反対に供給が増えるので儲からなくなります。

住宅業界で注目されている成長市場はタイニーハウスです。アメリカでは2000年頃から大きな家ではなく、トレーラーハウスなどの小さい家に住む人が増えており、顧客の価値観の変化である「なるべくモノを所有せずにシンプルに暮らす」というライフスタイルを支持する人の増加に伴い、また移動やDIYを楽しめることから、ヨーロッパなどの先進国を中心に広まり、そして日本にも広まり始めています。自分らしく豊かに暮らす家として、家にかかる費用を安く抑え、経済的にも自由が得られる小さな家として、トレーラーハウスの市場拡大が予測されます。トレーラーハウスは供給よりも需要過多で、まさしく今が導入期なのです。

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立ち上げ1年で売上2億円!粗利益30%!年間集客500組超え供給より需要過多のビジネスモデルとは?船井総研主催のセミナー「トレーラーハウス専門店立ち上げセミナー」から抜粋し、固定資産税も自動車税もかからない今話題のトレーラーハウスについて動画で解説しています。気になる方は今すぐ無料動画をご視聴ください。

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トレーラーハウス専門店が全国にほとんどないため、販促費をほぼかけず、資料請求なども含めて月20件以上の問合せがあります。
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トレーラーハウスはサイズが大型・小型の2タイプ×2種類しかないため(合計4種類)、営業に属人性が必要なく、誰でも気軽に販売することが可能です。
◆Point.03
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00:00 供給よりも需要過多!【トレーラーハウス専門店立ち上げセミナー】
00:03 トレーラーハウス事業立ち上げのメリット
05:10 事業立ち上げに向けて知っておきたいこと
08:42 トレーラーハウス事業の展望

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<目次>
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◆Merit.02
トレーラーハウス事業への参入障壁
シャーシ仕入れ先と運搬協業先の確保が必要です。また”特殊車両”扱いとなるため、運搬ノウハウと申請業務が必要で、その参入障壁を突破するには、専門WebサイトとYouTube・SNSの作りこみに、販売担当がマニュアル化されたトークを徹底再現できるかがポイントです。

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