CONSULTING COLUMN
最新住宅業界動向コラム / 商圏・業績データ
いったい、何が足りないのか?
ライバルの工務店は、売上20億の壁を突破し、30億企業に成長している。
たった3年で20種もの非住宅を規格化し、30%もの賃上げを達成。離職もなくなり、施工管理もどんどん増やしている。
もちろんこれは、実在するお話。大阪府堺市にある、株式会社大忠建設様(代表取締役:大西正敏氏)がたどった軌跡です。
住宅の売上は、3年前の水準を堅持。一方、非住宅では住宅と同規模のアパートで実績を積み、徐々にノウハウを横展開。今となっては老人ホームなどの大規模商品もラインナップに追加し、「堺市で木造非住宅なら大忠建設」の地位を確立しつつあります。
大西社長の考えは、至ってシンプルです。
「非住宅が未経験なら、経験すればいい」
「いきなり完璧は無理だから、徐々に良くすればいい」
当時、そのあっけらかんとした様子に驚いたことを覚えています。この気負いの無さこそが、非住宅参入を成功させる秘訣なのかもしれません。
ところで皆さんは、「ハンドブレーキ理論」をご存知でしょうか?
ハンドブレーキを引いたままアクセルを踏んでいる状態と同じように、前に進もうとする力(アクセル)はあるのに、それを妨げる力(ハンドブレーキ)が同時にかかっていることで、本来得られるべき成果が得られないという概念です。
「非住宅は難しそう」
「自社にはまだ早い」
「どうせ今回も失敗してしまうだろう」
このようにハンドブレーキがかかるのは自然なことです。しかし、大忠建設様の場合は、このハンドブレーキがかかっていませんでした。むしろ、住宅不況という外部環境を「非住宅に着手するチャンス」と捉え、一気にアクセルを踏んだのです。
さて、冒頭の「いったい何が足りないのか?」という問い。皆さんに足りないものは、実はありません。ただただ、ゆっくりハンドブレーキをおろせばいいだけ…。
「でも、まだ心の準備が・・・」
という方のために、大忠建設様をゲスト講師に迎えたセミナーをご用意させていただきました。大西社長の言葉がきっと皆さんの新たな挑戦を後押ししてくれます。皆様の成功を心からお祈り申し上げます。