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【工務店向け】コンテナハウス事業のメリット・デメリットを徹底解説!新規参入の勝機と成功のポイント

「デザイン住宅だけをやっていても、だんだん厳しくなってきて…何か新しい収益の柱はないものか…」

ここのところ、向上心あふれる工務店の経営者様から、立て続けにそんなお話をお伺いしています。また、この数年で実際にコンテナハウス事業を立ち上げたという会社様とも、どんどんご縁をいただいています。

今回のコラムでは、今まさに注目が集まる「コンテナハウス」を事業としてやるのに勝機はあるのかどうか、考えていきたいと思います。

ポイント1:コンテナハウス事業の特性は?

まずコンテナハウス事業の立上げを考える際に、ざっくりと事業特性を理解しておくことだと思います。

コンテナハウス事業の特性は、 高単価・短期工事でキャッシュフローが良く、デザイン力で高収益を狙えるショットビジネス です。

福祉用具レンタルのようなストックビジネスではありませんが、1件あたりの利益率が高く、工事期間が短いという大きなメリットがあります。

一般的な木造住宅だと、契約から完工まで半年以上かかることもザラですよね。その点、コンテナハウスは工場製作がメインなので、現場工事は数週間で終わることも可能です。この工期短縮というメリットが、資金繰りに与えるメリットは計り知れません。

コンテナハウス事業の年商規模は、もちろん狙う市場によりますが、おおよそ次のようなイメージです。

状態 狙う市場 年商イメージ
立ち上げて間もない時期 個人の離れ・ガレージ 年商 3000万円未満
ようやく軌道にのるかという時期 店舗・小規模オフィス 年商 5000万円~1億円
利益面で安定し軌道に乗る時期 複数棟の宿泊施設・複合施設 年商1億円~3.0億円

 

単価のメリットも大きいのがコンテナハウスの特徴です。個人のガレージなら500万円前後から、店舗なら1000万円以上と、木造住宅に引けを取らない単価を狙えるメリットがあります。デザインや付加価値次第で、利益率を大きく向上させられるメリットもあるのです。

まずは大きなポイントとして、コンテナハウス事業は「キャッシュフローが良く、高利益を狙える」という事業特性を押さえておいていただくと良いと思います。

ポイント2:知っておきたい損益ラインを超えるまでの道筋

事業立ち上げを考えたときに、気になるのは損益でプラスになるのにどうすればいいのか? ということだと思います。

コンテナハウス事業を本格的に始めるなら、まず初期投資としてモデルハウスを1棟建てることをお勧めします。これが最高の営業ツールになるというメリットがあるからです。

では、その投資を回収し、利益を出していくまでの道筋を考えてみましょう。

  • 初期投資(モデルハウス): 約800万円~1500万円
  • コンテナハウス1棟あたりの平均単価: 1000万円
  • 粗利益率: 25%~35%(デザイン力や付加価値でさらに高めるメリットも!)
  • 1棟あたりの粗利益: 250万円~350万円

かなり切り詰めたとしても、モデルハウスの減価償却費や人件費、事務所経費などを考えると、年間で5~6棟の契約が、まず目指すべき損益ラインというところでしょう。

では、年間5~6棟の契約は、どのくらいで到達できるでしょうか。 一般に、専門性をもってWebマーケティングを行えば、月に5~10件程度の問い合わせは見込めます。そのうち1件が契約に繋がるとすれば、半年~1年で損益分岐点を超えることも十分に可能です。これは事業として大きなメリットですよね。

けっこう早く軌道に乗るんだなぁ・・・

そう思われるかもしれません。 ショットビジネスなので浮き沈みはありますが、一度「コンテナハウスのプロ」として地域に認知されれば、紹介や口コミで安定して受注できるようになります。これも見逃せないメリットです。

しかも、粗利率は木造住宅より高めに設定できるメリットがあり、売上が上がれば上がるほど利益が残りやすい傾向です。 このように、コンテナハウス事業の立ち上げから利益を出していくまでのストーリーも、頭に入れておきたいところですね。

ポイント3:コンテナハウス立ち上げに勝機はあるか?

では、いまからコンテナハウス事業を立ち上げて勝機はあるのでしょうか。

ハッキリ言って、勝機は大いにあります。 特に、貴社のようにデザイン力や施工管理能力に自信があるのであれば、完全に狙い目だと思います。

競合状況というところを考えると、世の中の工務店でコンテナハウスの正しい知識と施工ノウハウを持っているところは、まだほとんどありません。メリットだけを謳い、法規的なデメリットや技術的なデメリットを理解していない業者も残念ながら存在します。

コンテナハウスの新規契約は、WebサイトやSNSからの問い合わせが中心になります。そこで専門家として信頼してもらうには、どうすればいいか。 その要素としては次の通りです。

  • 自社のWebサイトで、メリットだけでなくデメリット(断熱、法規など)も正直に解説している
  • JIS鋼材を使った建築確認対応のコンテナハウスであることを明確にしている
  • デザイン性が高く、ワクワクするような施工事例を掲載している
  • 問い合わせへのレスポンスが驚くほど早い
  • 技術的な質問にも、根拠をもって明確に答えられる

え!?そんな当たり前のことでいいの?

そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。 そう!それくらい、まだコンテナハウス業界の専門性は高くないのです。 だからこそ、基本をきっちり押さえ、誠実な情報発信をするだけで、お客様からの信頼を勝ち取れるという大きなメリットがあるのです。

そうした意味で、これからでもコンテナハウス立ち上げには、十分に勝機があると言えるのです。デメリットを理解し、それを克服するノウハウを提示できれば、貴社は一気に地域のトップランナーになれるでしょう。

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今回のコラムでは、コンテナハウス事業参入にチャンスはあるか!?というテーマでお送りしてきました。

事業特性というメリットを知り、損益ラインを超えるまでの道筋を把握した上で、事業参入を考えていただくと良いと思います。 コンテナハウスのメリットもデメリットも、全ては貴社の戦略次第。 思い切って立ち上げてみたら、勝機は十分にありますよ!

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